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キラキラ(銅版画)

先日の「野ばら」は結局アクアチントは保留にして、
エッチングのみで描き進めています。
兎に角線で、緻密に描き込んだ方が良い気がするのと、
アクアチント、まだやったことがないのでどんな風に入れるのが良いか、
現物を見てから決めたいと思ったからです。
ちなみに、アクアチントというのは、松脂パウダーを撒いて銅版表面を腐食し、
面の濃淡を表現する方法で、エッチングは、銅版に液体(グラウンド)をかけてカバーして、
乾いたらその液体を鉄筆なとで削って絵柄を出していく方法です。
エッチングで、カリカリとグラウンドを削った後
細い線で光る銅が出てくるのが、とても綺麗で心が踊ります。
ビーズを習っていた時に、
キラキラ光る材料を見て、訳もなく興奮した心理状態に似ています。
刷る前の銅版、まだまだな私の作品ですら、とても美しく見えてしまうのです。
これが、銅版マジック!
刷ってみたら「?」てなことも多々あり。
先は長い〜!
キラキラ(銅版画)_c0130996_0574529.jpg


加筆を進めていた大きい方の版、人物のほっぺに誤って傷を作ってしまいました。
バカみたいな失敗をしてしまった〜!
傷を消す方法はあるそうですが、腐食までしまったので結構大変な作業になるそうです。
ショックです。
by kinsunago | 2012-05-01 00:48 | 創作