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また、好きな人が…

演出家で俳優、声優の野沢那智さんが亡くなった。
勝手にだけど、このお方も私にとって大切なお方。
私にお芝居の面白さを教えてくれた人。
中学校の時から姉と深夜放送のパックインミュージック「ナチチャコパック」を聞いていた。
もちろん、親に隠れて。
切っ掛けはやっぱり声優の野沢那智と白石冬美の番組だから。
なっちゃんが投稿してきた手紙を立板に水のごとく読み上げていく。特に女性の声色が秀逸。
お色気あり、怪談あり。大人の世界を覗いているようで、ワクワクした。
そして時々「きゃっきゃっ」という鈴を転がすようなチャコちゃんの笑い声が。

小中の時はアニメや特撮、時代劇にしか興味がなかった私が、
高校になると野沢那智さん主催の劇団薔薇座を見に行くようになった。
翻訳劇が多かったので、洒落た外国の雰囲気に憧れた。
それから、色々なお芝居や映画に興味を持つようになった。アングラにも心引かれた。
薔薇座が解散してからも、子供が生まれるまで、沢山の演劇や映画や本を読むようになった。
変わった所では、催眠術ショーや稲川淳二も見に行った。
だんだん自分の好きなもの、核となるところが出来ていった。
そして、15歳から30半ば子供ができるまでの約20年間で沢山の抽き出しが出来た。
ここ10年は中々ままならず、今は前の20年の余力で制作している。
人形作っているのも、絵を描いているのも野沢さんがいたから。
なっちゃん。本当に楽しく、最高にお洒落で、感動的な舞台をありがとう!忘れません。
「ローマで起こった奇妙な出来事」「BENT」「スイートチャリティ」などなど。
Tシャツも買ったなぁ。
戸田恵子さんや玄田哲章さん、今も活躍中の方々も沢山出ていた。

夢と希望に溢れていたあの頃。姉との想い出も沢山ある。
アトリエ公演は劇場ではなく薔薇座で行われた。
初台の駅からの暗くなっていく街。いつもお姉ちゃんといく道のり。
新聞屋さん、お豆腐屋さん、大学の女子寮。
10分程で、薔薇座のシンボルの蔦の絡まるデザインの螺旋階段が見えてくる。
そんな情景をふっと思い出す時、凄く寂しくなる。
あの時代は帰ってこないんだなと。
お互い結婚して、姉と2人でお芝居に行くことは今はほとんどない。
かなり話が反れてしまった。

10年ほど前、まだ私が新宿近くに勤めていた頃、帰りがけに世界堂西口店に行った。
薔薇座が解散してから10年くらい経ち、
野沢さんの演出のお芝居は行く機会を失ってしまった頃。
画材売場に、あれほど憧れたなっちゃんがいるではないか!
たしか、アクリル絵の具かパステルのセットを手にしていた。
他にお客さんも居ず、店員を除けばフロアに2人だけ。
「薔薇座の支持会員でした。」と喉元まででかかっていたが、
恥ずかしくって声をかけられず、後ろ髪を引かれながら逃げ出してしまった。
振り返ると、人生の中でも指折りの不覚!
Commented by さくネエ at 2010-10-31 07:29 x
え?知らなかった野沢那智さん亡くなったんだ。

どんどん寂しくなっちゃうね。

りんご坊やちゃんの今があるのは野沢那智さんの
影響が大きかったんだね。
Commented by kinsunago at 2010-10-31 08:43
そうなのよ〜。沢山の想い出があるの〜。
たまにmixiのコミュニティーも覗いていたけど、
こんなに早く逝ってしまうなんて…。
有名人が亡くなって初めて涙が出たわ。
Commented by Mana at 2010-10-31 12:49 x
私もショックです~。残念です。
いつもなら彼が声をあてる役なのに、代役に変わっていた作品があったの。だから、どうしちゃったのかなぁって思っていたら・・・。具合がよくなかったんですねぇ・・・T_T

家族が仕事でお世話になったので、お別れの会に行けそうだったら行ってくるって言ってました。
Commented by kinsunago at 2010-10-31 13:28
コブラですね。コミュで違う人があてたって書いてあったのですが、まさかこういう理由だったとは思いませんでした。
私もお別れの会行きたいけど、一般は無理なのかしら。
by kinsunago | 2010-10-30 23:43 | 日常 | Comments(4)