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坂の上の雲

いつも、日曜8時は遅い夕食を食べている時間なので、
色々な声が飛び交い、じっとテレビを観賞するどころではない。
そんな訳で、「龍馬伝」の後半はすっかり細かい所までは理解できなくなってしまい、
序盤ほどは楽しめなかった。
流石に最終回はじっくり見たので、見応えがあった。
「龍馬伝」が終わって、去年から続きを楽しみにしていた「坂の上の雲」が始まった。
う〜ん、やっぱり私はこちらの方が面白い。
これは絶対にじっくり見たいので、録画して昼間一人で見ている。
先日「子規と律」というドキュメンタリーを見たので、
先週の子規の最期の様子が、細かい演出までどんな事を表しているのか
良くわかった。
子規は結核菌が骨に回り、脊椎カリエスを患った。
律は動けなくなった兄の為に、庭に沢山の草花を植えた。
闘病生活の終わり頃には起き上がることも容易でなくなってしまったので、
寝たままでも見えるようにと糸瓜棚を造り、
耳で楽しめるようにと大きな鳥かごを設置したというのだ。
背中には大きな穴が空き、神経がさらされている状態だったらしい。
包帯の交換が律にとっても、一番骨の折れる仕事で、
病人の苦しみを正面から受け止めなければならない。
勿論、子規の苦しみは相当であったろう。
ドラマではそういった事柄がさり気なく、真に迫って表現されていた。
うろ覚えだが、子規が「どんなに苦しくても良い句が後から後から浮かんでくるんじゃ。
もっともっと生きたい。」
死を目の前にして絞り出した言葉が胸を締め付けた。
香川さんの演技、凄かった。菅野ちゃんも細かい表情までよく表現していた。
命を賭けて俳句を作った正岡子規とは比べ物にならないが、
絵や人形を制作している私にとって、重くのしかかる言葉だった。
命を燃やして、熱い気持ちで俳句を作っていた子規。
現代は何もかも整って、制作するのにとても便利な環境だけど、
自分にはそんな熱い気持ちはあるかな?

もっともっと燃やさなくては!

モックンも、阿部ちゃんも素敵だ〜!
by kinsunago | 2010-12-16 03:01 | 日常